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Bitcoinを身近な問題の解決に応用する『CoinPip』

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CoinPip

Bitcoinという名前を耳にしたことがない人はもう少ないかもしれない。興味はあるものの、どのように自分の生活に影響するのかイメージがわかない、と私自身が正直な感想として抱いていた。

低手数料での海外送金を実現する『CoinPip』は、一見Bitcoinのテクノロジーを利用しているようには見えない。送金者が現地通貨で振り込むとそれを『CoinPip』がBitcoinに交換し、さらに指定した通貨に交換した上で受け取り手の銀行口座に振り込まれるからだ。見えないところで一時的にBitcoinが使われていることになる。

例えば日本円を10万円分、アメリカへ送金するとしよう。SBIレミットでシュミレーションをすると、送金手数料を含めて受取金額は827.06ドルとなる。一方、CoinPipの手数料300円を引いた上で日本円→ビットコイン→米ドルと交換すると、受取金額は842.48ドルとなる。その差は約1800円以上だ。

年に数回の送金であればあまり影響はないかもしれないが、頻繁に海外企業とのやりとりがある企業や現地通貨で給与振込をする必要がある企業にとっては、大きなインパクトとなりうるだろう。世界中を自由に行き来する時代、覚えておいて損はないソリューションではないだろうか。