Innobeat

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YC W15 卒業スタートアップ: 新たな治療法を確立する『Zenflow』

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Zenflow

Y Comninatorに参加するスタートアップはインターネットに関連した事業を行っているとは限らない。今回発表したスタートアップの中には、化学製品の新たな開発方法を研究しているものや新薬の開発をしているものもあった。

『Zenflow』もその1つで、前立腺肥大症の新たな治療法を提案している。前立腺肥大症はアメリカだけで1400万人、グローバルでは2億人が患っているといわれ、致死率は高くないものの様々な場面で生活に影響を与える(QOLを低下させる)と言われている病気の1つだ。これまでは投薬か手術という治療法が一般的だったが、『Zenflow』は治療に有効な医療機器を開発することで、新たな選択肢を生み出そうとしている。

『Zenflow』はStanfordのBiodesign Innovation Fellowで同僚だった2人がスピンアウトする形で創業。Y Combinator参加以前には、Stanford内のアクセラレーターであるStartXに参加していた。

CEOはStanfordの修士を卒業してリサーチエンジニアとして働いた後、ヘルスケア領域で起業した経験を持つ。またCTOがFDA(アメリカ食品医薬品局)で審査を担当していたことは、『Zenflow』にとって大きなアドバンテージになるだろう。