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YC W15 卒業スタートアップ: 新たな交通機関のあり方を提案する『Chariot』

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Chariot

アメリカの公共交通機関には時々驚かされる。先日訪れたテキサス州のオースティンでは、朝の通勤時間の路面電車が20分遅れになっていたほどだ。(ちなみに30分に1本しか来ない電車だった)

そんな交通機関を新たに生み出そうとするのが14人乗りのVanをバスとして運用『Chariot』。一見日本でも見られるコミュニティバスのように聞こえるが、そのルートの作り方が面白い。なんとユーザーが自分でルートを設定できるのだ。もちろん全員の案を採用することは出来ないが、クラウドファンディングのように一定数の投票が集められれば実際のバスルートが誕生する。

2014年末より運用を開始し、現在はサンフランシスコを中心としたエリアのみで4路線。路線によって6分~15分間隔で運行しており、午前と午後の通勤時間のみ運用されている。午後の運行時間が4時30分より6時30分まで、さらに金曜日は15分繰り上がって運用されている路線があるなど、ユーザーのニーズを上手く反映しているようだ。

チケットは10ドル/2回乗車分から30日間乗り放題で90ドルまで。Uberが提供するサンフランシスコ市内であればどこでも5ドルで移動できるサービスも非常に魅力的だが、毎日同じルートを使う通勤であれば『Chariot』も選択肢になるだろう。