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北京を拠点とする『Ninebot』、競合であるSegwayを買収

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Ninebot

北京時間の4月15日、2012年設立の中国企業『Ninebot』が2001年設立のSegwayを買収したとのニュースが流れた。『Ninebot』はシリコンバレー拠点のベンチャーキャピタルであるSequoia、いまや世界第3位の携帯電話開発会社である中国のXiaomi他から$80Mの調達をしており、この資金を買収資金の一部にあてたのではないかと考えられる。

公道での使用を許可されているSegwayは、アメリカではかなり身近な存在だ。サンフランシスコ市内には(おそらく)観光向けのレンタルセグウェイショップがよく見られるし、空港では警備員がセグウェイで移動している姿を目にすることもしばしば。買収額は公開されていないが、既に公開されているだけでも$161Mを調達してるセグウェイの買収額は上記の調達額をはるかに超える額だろう。

『Ninebot』の主力商品は2種類、セグウェイと同様の電動二輪車と電動一輪車だ。共に日本では昨年から販売を開始しているようだが、販売代理拠点を見るとヨーロッパに重点をおいているらしい。日本での販売価格ベースだが、セグウェイが92万円からなのに対し、『Ninebot』の電動二輪車は50万円、電動一輪車だと20万円となっていることから価格競争力は高かったのだろう。ちなみにアメリカではオンラインでのみ売られており、それぞれ$3200、$850とのことなので日本よりもかなり安く購入できそうだ。

共にCEOをつとめるCo-Founderの2人とCTOは北京航空航天大学を卒業。2009年に北京で開かれた、日中韓ロボット研究者ワークショップにて発表した研究成果を元にして起業したようだ。

セグウェイブランドもそのまま維持するとのこと、今後2社がどのように共働していくのかが楽しみである。