Twitter, "ワン切り"をマーケティングに変えた『ZipDial』を買収
日本のスマートフォンデータ通信契約では、通信量が7GBを超えると通信速度が制限されるプランが多い。しかし、他国を見てみると事情は全く異なる。多くの発展途上国ではプリペイドによる契約が一般的であり、インドにおける平均消費通信量は月々わずか60MBだという。
そのような背景から、インドではコミュニケーションにワン切りが多く使われている。あらかじめワン切りが何を意味するのか決めておけば、それは2人にとって無料のメッセージツールになる。
これをマーケティングに利用したのが、インド南部のバンガロールを拠点とした『ZipDial』である。『ZipDial』が準備した電話番号にワン切りをすると、ユーザーは無料SMSからクーポンを受け取ることができる。企業はユーザーの電話番号情報を取得できるので、継続的にマーケティングをすることが可能だ。
この『ZipDeal』買収を発表したのがTwitterだ。2年以上前より両社は提携を結び、特定の電話番号にワン切りをすると、フィーチャーフォンでもツイート内容を無料SMS経由で受け取れるというソリューションを提供していた。Twitterが発表したブログの中でも下記のように語られており、今後他国への展開が加速するだろう。
By coming together with ZipDial, we’ll help more people around the world enjoy great and relevant Twitter experiences on their mobile phones.
（ZipDialとの協働により、世界中でより多くの人にTwitterの素晴らしい世界を携帯電話から提供することができるだろう）Bringing Twitter to more people around the world | Twitter Blogs
