Innobeat

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YC W15 卒業スタートアップ: 身体の一部となるテクノロジー『Stanford Cyborg』

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Standard Cyborg

義足を手に入れるまでに必要な費用はいくらかと言われて、すぐに答えられる人はどれだけいるだろうか。日本では国による保護があり月額上限が定められているようだが、実際の費用は数十万円から数百万円になるそうだ。

この問題に対して最新テクノロジーにより低価格化を実現したのが、『Stanford Cyborg』だ。自身も幼い頃から義足と共に生活してきたFounderが試作を重ね、あるプラスチックをカーボンファイバーで覆うことで十分な強度を持つ上に水にも強い防水の義足が生まれることとなった。しかも価格は$799。

義肢装具士や本人とともに寸法をして3Dプリンターで作成。最終的にはマニュアルで調整をして完成する。現在は膝下に装着する義足だけに対応しているが、今年中には膝上からサポートする義足にも対応するようだ。

日本発のexiiiも3Dプリンターを利用することで安価な筋電義手handiiiを開発、日本における筋電義手の普及率を欧米並みに上げることを目標としている。SXSWで出会ったアメリカ人投資家から「日本のロボティクス技術は人を助けるために使われている」と言われた時は非常に嬉しかったが、アメリカからも同じようなスタートアップが生まれているようだ。