Rock Healthのポートフォリオをまとめてみた～その1
※Rock Healthとは
ヘルスIT系に特化してスタートアップへの投資を行うインキュベーター。パートナー企業としてGEやHarvard Medical Schoolなどが名を連ねる。
1. Accountable
オンライン上でのHIPAA（Health Insurance Portability and Accountability Act/医療保険の携行と責任に関する法律）ガバナンスを管理するツールを提供。リスク評価や情報管理に関する従業員との契約状況の管理を行う。
病院でHIPAAコンプライアンスを担当していたKevinとテキサス州弁護士であるKeithが2013年に創業。Austinで実施されたTech Starsのプログラムに参加。
2. Acumen
子供の様子をスマートフォンで撮影して送信すると、子供の発達に関する専門家がレポートとアクションプランを示してくれる、というサービス。継続してサービスを利用することで、気が付きにくい行動の変化や発達障害の発見にも繋がる。
FounderのJessicaはスタンフォード大学でCancer Biologyの修士号を取った後にハーバード大学のビジネススクールへ。卒業後は有名ベンチャーキャピタルであるKPCBとバイオテクノロジー関連の企業で働いた後、同社を創業。
3. Ambient Clinical Analytics
ICUにおいて医療チームの判断をサポートするため、全患者の状況や実施すべき処置をひと目で把握できるダッシュボード、Awareを提供。また患者や医療チーム、設備の状況をまとめて表示する、Mayo Clinic YES Board®も提供。
製品の名前にもあるように、アメリカ国内でもその質の高さで知られるメイヨークリニックらがパートナーとして名を連ねる。
4. Beam Technologies
歯磨き習慣を定着させるためのスマート歯ブラシを販売。センサーによって歯ブラシが使われたかを感知し、連携したスマートフォンアプリで記録する。すると、誰がいつ歯を磨いていたかを確認することができ、家族の誰が一番きちんと磨いているか、ゲーム感覚で競いあうことができる。
2015年1月現在、本体価格は29ドル。ブラシ部分のみの定期販売も行っている。
5. Benchling
バイオテクノロジーの研究者に向けたクラウドベースのソフトウェアを提供。チーム間でのデータ共有/解析を簡易化し、最新の研究に基づいたアップデートなど、既存のソフトウェアと異なるソリューションを展開。当初はDNA配列編集ソフトのみを提供していたが、生命科学研究者に向けたあらゆるソフトウェアの提供を目指す。
Ycombinatorの2012年バッチに参加し、SV AngelやFounders Fundから出資を受けている。大学・研究機関へは無料で提供して営利企業からのみ課金する形式となっており、日本からは北海道大学も利用者として名を連ねている。
